受発注は、言葉と貿易条件の基礎知識が必要

受発注に関して、国内取引と貿易の違いを見てみます。言葉の壁で思考をストップしてしまう事がありますが、貿易は数百年前の辞書が無い時代から行われており、商慣習として人類が築いてきた営みです。基本さえ理解すれば、皆がフェアに商売が出来るようになっています。

■国内取引では日本語で買手とコミュニケーションをとるが、貿易では日本語以外でコミュニケーションする必要がある。

■国内取引ではファックスでの注文が必要な生産者も多いが、海外の買手とは、e-mailやコミュニケーションアプリ(LINE, Whatsapp, Wechat)でのやり取りが多い。時間節約と写真データのやり取りのしやすさからコミュニケーションアプリが重宝されます。

■国内取引では自社工場か相手の指定地で商品を引き渡すことが前提であり、自社工場渡しの価格を伝えれば、買手は納品価格がすぐ分かる(国内の輸送費は一覧で決まっていることが多い)。一方で、貿易ではどこまでの輸送を手配するのか、輸送費用は誰が負担するのかが決まっておらず、当事者で決める必要がある。

→条件をゼロから交渉して決める事は煩わしいので、インコタームズという便利な定型条件があります。インコタームズは後日解説したいと思います。

■日本円以外の通貨で決済となる事が多く、為替レートを理解して交渉を進める必要がある。為替レートと言っても、銀行のサイトを見ると色々な〇〇〇レートという文字が出てきます。自分の商売にはどのレートが適用されるか理解する必要があります。誤ったレートを使用すると10%以上も乖離が生じ、それだけで赤字となりかねません。為替については後日解説します。また国内振込みのように数百円の手数料では送金出来ません。送金手数料も考慮する必要が出てきます。

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