国内取引と貿易の輸送では、手続き・時間・費用・貨物の扱いに違いがある

輸送に関して、国内取引と貿易とでは何が異なるのでしょうか。

輸送手段という点では、国内取引と貿易ともに、陸上輸送(トラック)・海上輸送(船)・航空輸送(航空機)を使用して輸送するので、違いはありません。

では、何が異なるのでしょうか。私は、貿易手続き・輸送に要する時間/費用・輸送業者の貨物の扱いが異なる主な点だと考えています。

始めに貿易手続きとは、日本での輸出手続きと、輸出先国での輸入手続きの事です。これらの一連の手続きは、後日詳しく説明したいと思います。

輸送に要する時間/費用は、国内取引と比較し、比べ物にならない程に要してしまいます。日本国内でしたら、北海道から沖縄まで2日あれば配達出来ても、貿易となると単純に輸送距離の増加に加え、輸出入の手続き、異なる輸送への積み替え待機時間がかかり、貨物に対し過酷な環境に置かれます。また、費用に関しても飴玉一つ送るだけでも輸出書類手配や、トラックのチャーターなどで10万円以上かかってしまう事態も発生します。

最後に、輸送業者の貨物の扱いですが、日本では宅配業者が荷物を雑に扱えば、すぐに”炎上”しかねません。しかし、海外の輸送業者は貨物を足で蹴って移動させる事も頻繁に目にします。海外の輸送会社の現地労働者まで扱いの注意を促すことはほぼ不可能ですので、梱包を丈夫にするなどし、自衛策をとる必要があります。

以上が、私の考える国内取引と貿易の輸送の違いです。一見、一気にハードルが高くなったようですが、どれも知識として身に着けておけば難しい物ではありません。


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